期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
違和感だらけの最終面接が始まる。

目の前の神戸社長は私の履歴書や適性検査の結果を持っていた。

「・・・君は養父である佐久間平介(サクマヘイスケ)さんから何も訊いていないのか?」

「えっ?」

突然、神戸社長の口から私の養父である伯父さんの名前が出た。

私は目を丸くして、神戸社長の顔を見つめた。

「君には何れ…会わなければならないと常々思っていた…君は戸籍上、俺の妻だし」

何の説明もなく飛び出た妻と言う言葉に私は頓狂な声を出した。
室内に響く私の声。

「…私が神戸社長の妻!!?」




彼は私の頓狂な声を訊き、クスリと笑った。

「そうだ・・・俺と君は四年前に入籍している」
私は知らない間に彼の妻になっていた。
< 6 / 207 >

この作品をシェア

pagetop