期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
「そうだ・・・明日…勉君と会う約束をしたんです」

「勉?あ…一番上の医大志望の子だっけ?」

「はい」

「そっ…でも、従弟と言っても男だぞ…麻莉」

「そうですけど…」
彼は何が言いたいんだろうか?

「麻莉は男に鈍感なトコがあるから…気を付けた方がいいぞ」

「言葉を返すようですが…浩明さん…私と勉君は姉と弟のように育った仲ですよ…変な勘繰りは止めてください」


「君は俺の妻だ…何かがあってからでは困る…」

彼は強い口調で返して来た。

「はいはい、分かりました…勉君でも気を許さぬように努めます。それでいいですか?」

「・・・いいよ…でも、十一時までには帰宅するんだぞ…遅れる場合は絶対に連絡して来い」

私は門限時間を決められ、ムッとする。

「私は貴方の妻で娘じゃないですよね・・・」

「・・・あぁ~」

「・・・」

「俺も疲れたし…今夜は先に寝るよ…」

彼は適当に話を畳み、先に寝室に行ってしまった。
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