期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
そして、彼のリクエスト通り…私は野菜スープを早朝から作っていた。

何て…健気なんだろう…(自画自賛)

一杯お土産を貰ったお礼と言うか…日本未上陸のショコラティエが作ったチョコレートは濃厚で美味しかった。

「おはよう…」

「おはよう御座います…」

「俺のリクエスト憶えていてくれたんだな…それとも…門限を撤廃して欲しくてのご機嫌取りか?」

「別に…」

私はダイニングテーブルに二人分の朝食を準備した。

「早速俺の買ったバターが出てるな…」

「貴方だって食べたくて買ったんでしょ?」

「あぁ、そうだよ…」


彼は声を弾ませ、先に席に着いた。

焼きたてのトーストがトースターから飛び出す。

トーストを皿に載せて、彼の前にそっと置いた。

「サンキュー」

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