期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
勉君は私を気遣っていた。

「でも、医者になるのは勉君の夢でしょ?医大に進学して、医者になって浩明さんに借りたお金を返済すれば済む話よ…それからでも遅くないわ…」

それまでに私と浩明さんは離婚していると思うけど。

パスタを食べ、後はデザートのティラミスが来るのを待つだけ。

「姉貴、何飲む?」

ドリンクバーに行こうと腰を上げた勉君が私の分のコーヒーを訊いて来た。

「あ、コーヒーがいいかな?」

「ホット?アイス?」


「ホットで…」

勉君はドリンクバーの方に行ってしまった。



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