ニイナと魔法のねこ
ニイナはいっぱいいっぱい考えて、そして生まれた疑問を魔法のねこに問いました。
『わたしはシアワセになることを願っていないから、あなたの仕事は成り立たないんじゃない?』
ニイナが『幸せ』になっても困る人はいないだろう、誰かを傷つけることもないはず、そう考えていくうちにニイナの頭にはこの疑問が浮かびました。だってわたしが望んでいないことを叶えても、それは魔法のねこにとって無駄なことでしかないような気がするし、それなら他の困っている人を探しに行ったほうがいいんじゃないのかしら、そうニイナは考えたのです。