魔法の恋の行方・シリーズ5・ダリウスとリセ・おまけの続編

魔女の現実

<アラステアの山荘・食堂・その1>

食堂は大きく、
10人ほどが向き合うような
長いテーブルが中央にある。

大きな暖炉があり、
壁には風景画が、たくさん飾ってある。

天井からは
豪華なシャンデリアが下がり、
美しく虹色の光を反射させていた。

テーブルのところどころに、
大きいろうそくと、テーブル花が飾られ、
主人が在宅しているという
特別感を演出していた。

リセは食堂の扉を開けた。

ダリウスは、一番奥の正面に座っていた。
この屋敷の主人の席だ。

ダリウスの一番近い場所に、
カトラリーがセッティングされていた。
リセの座るべき席なのだろう・・・本来は・・・

「ああ、リセ、ここに・・」
ダリウスはリセに気が付くと、
リセに声をかけたが、

「はい・・」
と言って、
リセは指示された場所から、
最も遠い席に座った。

ナイフは飛んではこなかった。
リセは
テーブルにマスターキーを置いて、ダリウスを見た。

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