魔法の恋の行方・シリーズ5・ダリウスとリセ・おまけの続編
<アラステアの山荘・食堂・その2>

ダリウスは、
眉間(みけん)にしわを寄せている。
「その・・
きちんとお話しをするべきだと
思います」

リセはダリウスを見て、
鍵を見た。
「この場所の管理をするために、
私はここにいる
ということですが・・」

「確かにそう言った・・が」
ダリウスは、
いら立っているように見える。

「それだけなら・・
別にいいのですが・・」

リセはもうダリウスを見ず、
目の前の鍵だけを見ていた。
「それ以外に・・その・・
することが・・」

ダリウスは
<何をこいつは言っているのか>
不思議そうにリセを見ていたが、
次の瞬間、爆笑していた。

「おまえ・・そんな事・・
心配しているのかぁ!!」

ダリウスはそう言い放つと、
おかしくてたまらないと言うように、机をバンバン叩いた。

それからダリウスは席を立って、
リセの隣の席に座った。

「確かに大事な事だ・・
カラダの相性は・・」
まだ、クククと笑っている。

「俺はたくさんの女と関係を持ったが・・魔女はいなかったな」

「普通、<魔女です>と言って、
関係を持つ魔女は、いないと思います・・」
リセは抗議するように言い、
本当にためらい、言いにくそうに

「その、魔女は初めて、男性と
関係を持つと・・妊娠します」
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