魔法の恋の行方・シリーズ5・ダリウスとリセ・おまけの続編
<アラステアの山荘・食堂・その5>

「そうなると、
この山荘も、もっと手を入れなくてはならないな。
子ども部屋も、考えなくてはならないし」

ダリウスの頭の中では、
計画が次々に浮かんでいるようだ。

「まず、飯食ったら、
山荘を案内しよう。
お前が女主人になるからな。
そうだ・・
乳母も雇わなくては・・」

あっけにとられている
リセの頬に、軽くキスをした。

「あとで、ちゃんとキスするから」
そう言って、
ダリウスは立ち上がると、
使用人に食事の準備をするように
合図をした。

リセは思い出していた。

昔、子どもの頃に読んだ童話に
<お姫様は
ヒキガエルにキスをすると、
王子様に姿を変えた>

これは
<王子様が
ヒキガエルにキスをすると、
魔女に姿を変えた>
というわけか・・

それでも・・
リセは、使用人にいろいろ指示をしているダリウスの姿を見た。
とても楽しそうに見える。

<もう一人ではない>
ダリウスはそう思っているのだろう。
父親になる気、満々だ。
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