【短編】コンビニ
名前も知らない
話したこともない女子からの告白。
「ごめん」
この言葉にはこれというように
反射的に返す。
するとその子は泣いて走って行った。
1人残された僕。
駅に向かおうと知らない道を歩いていると。
見覚えのあるコンビニを見つけた。
どの町にもあるそのコンビニは、
今の僕には安心感を与えた。
引き寄せられるようにコンビニに近づき
自動ドアが開く。
聞き慣れた入店音と共に
「いらっしゃいませ」という声が聞こえる。
僕の視界に1人のコンビニ店員の女の子が写った。