【短編】コンビニ
そこには先約がいた。
でもそんなことはもはやどうでもよかった。
僕が驚いたのは、
そこに毎日頭から離れなかった
コンビニ店員の女の子がいたからだ。
急に感じたことのないような嬉しさが込み上げ
それと同時にドキドキと胸が高鳴る。
ベンチに座る彼女は
陽だまりの中でうとうとと今にも眠りにおちそうだった。
その姿がかわいくてずっと見ていたいと思った。
もっと近くで顔を見たい。
声が聞きたい。
名前を知りたい。
隣に行きたい。
そんな気持ちが溢れ出て
僕は柄にもなく声を掛けることにした。