【短編】コンビニ
びっくりして声のするほうを見る。
「え…」
声にもならないような声が漏れる。
人って本当に驚くと声出ないんだ。
なんてどうでもいいようなことを考える。
「あの、大丈夫ですか?」
「え、あ、、はい、、」
そんなわけない。
大丈夫なわけがない。
だって。
今私の目の前には。
一目惚れをした男の子がいるんだから。
固まる私を不審そうに見つめる男の子。
そんな顔ですらかっこいいと思ってしまう。
「こんなところでなにしてるんですか?
文化祭は本館ですよ」
「あ、友達を待ってて…」
「そうなんですか」
「君こそどうしてここに?」
「どうしてって、、賑やかなの得意じゃなくて」