君へ贈るスカーレット
ケンちゃんは裏口からホールに入って来ると野菜と果物が入ったカゴをカウンターに置いた。
朝から弾けんばかりの笑顔だ。
健太郎「いつもありがとうございます!今日は良いブルーベリーが入荷したから持ってけって親父がうるさくて··」
母「いいえ、あらあら!こんなに沢山?!」
健太郎「コパンで使って頂けると助かります!結構店の宣伝になるんで!」
母「まぁ!··あなた!元治(げんじ)さんからまたこんなに頂いちゃったわ!」

父が厨房からホールに出てきて言った。
父「いつも悪いなぁ〜後でお礼の電話入れとかないとな··ケン!いつもありがとな」
健太郎「いえいえ!こちらこそ!」
父と母が野菜と果物を冷蔵庫にしまうために厨房に入ったので、健太郎は紬に声をかけた

健太郎「おはよう紬ちゃん」
紬「ケンちゃんおはよう!今日も元気ね」
健太郎「紬ちゃんこそ今日もキレイだね〜」
紬「もうケンちゃんったらお上手なんだからー」
健太郎「けど最近何かと物騒だから気を付けろよ?」
紬「私なら大丈夫よ!」
健太郎「心配だなぁ〜!あんまし夜にフラフラ出掛けんなよ?まっ何かあったらいつでもこのケンちゃんが助けに行ってやるからな!」
紬はクスッと笑うと言った
紬「まぁ!頼もしいわねっありがとう!」
健太郎「おう!じゃあまたな〜」
紬「うん、またね!ブルーベリーありがとうございますって元治さんに伝えてね」
健太郎「あいよっ!マスター·奥さん毎度ありがとうございます〜」
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