君へ贈るスカーレット
喫茶店コパン
東京の街中にぽつんとある
スカーレット商店街
その商店街の中に昔から建っている
小さな喫茶店『コパン』
この喫茶店は昭和初期から変わらぬ姿でここに建ち心を込めた温かいコーヒーを提供しているらしい。
そのお店は人懐っこい笑顔が印象的な
可愛らしいおばあさんと
綺麗なグレイヘアーが印象的な寡黙な
マスターの夫婦二人で切り盛りしている。
このお店を見つけたのは有名な出版社への就職を機に東京に出てきて3ヶ月経った頃だった。
コインランドリーの帰りに急な雨が降ってきたので何処か雨宿りできる場所はないかとキョロキョロしていると『喫茶店』の看板を見つけ小走りで入り口の庇の下に入り
身体に付いた水滴を払ってから中に入った。
カランカラン!ドアの上に付いている鐘の音がなんだか心地いい·· 喫茶店に入った途端
コーヒーの香りに包まれて少し幸せな気持ちになった、すると直ぐに
柔らかい笑顔のおばあさんが来て言った。
「いらっしゃいませ何名様ですか?」
白いエプロンを着ているのでホール係だということが分かった。
私は「あ、一人です」と答えると
また柔らかい笑顔でおばあさんが言った。
「お好きな席へお座り下さい。」
私の他に常連客と思われる人がチラホラ居た
最初は、『こんな古臭い喫茶店なのに結構お客さん入ってるんだ··』なんて失礼なことを思っていたけど···その日を境に私はこのお店の虜になっていた。
スカーレット商店街
その商店街の中に昔から建っている
小さな喫茶店『コパン』
この喫茶店は昭和初期から変わらぬ姿でここに建ち心を込めた温かいコーヒーを提供しているらしい。
そのお店は人懐っこい笑顔が印象的な
可愛らしいおばあさんと
綺麗なグレイヘアーが印象的な寡黙な
マスターの夫婦二人で切り盛りしている。
このお店を見つけたのは有名な出版社への就職を機に東京に出てきて3ヶ月経った頃だった。
コインランドリーの帰りに急な雨が降ってきたので何処か雨宿りできる場所はないかとキョロキョロしていると『喫茶店』の看板を見つけ小走りで入り口の庇の下に入り
身体に付いた水滴を払ってから中に入った。
カランカラン!ドアの上に付いている鐘の音がなんだか心地いい·· 喫茶店に入った途端
コーヒーの香りに包まれて少し幸せな気持ちになった、すると直ぐに
柔らかい笑顔のおばあさんが来て言った。
「いらっしゃいませ何名様ですか?」
白いエプロンを着ているのでホール係だということが分かった。
私は「あ、一人です」と答えると
また柔らかい笑顔でおばあさんが言った。
「お好きな席へお座り下さい。」
私の他に常連客と思われる人がチラホラ居た
最初は、『こんな古臭い喫茶店なのに結構お客さん入ってるんだ··』なんて失礼なことを思っていたけど···その日を境に私はこのお店の虜になっていた。