君へ贈るスカーレット
〘現在·喫茶コパン〙
紬「これが、彼との出会いだったのよ··」
美咲「素敵ですね··」
すると紬さんはクスッと笑って言った
紬「でも最初助けてくれた時ね?顔中傷だらけなものだから、彼のことヤクザの下っ端か何かかと思って、心から感謝はできなかったの··本当はもう怖くて逃げ出そうかと思ったんだけど··」
美咲「でも逃げなかったんですよね··」
紬「送ってもらった時にね何だか、ふと思ったの··この人目付きは鋭いけど、とても綺麗な瞳をしてる··きっと本当は良い人なんだって··」

美咲はこの時、マスターの顔を見ると
マスターは優しい顔でカウンターの前でコーヒーにお湯を注いでいた。
私は紬さんの方へ目線を戻し言った
美咲「それでその後、どうなったんですか?」
紬「それがねぇ··」
< 24 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop