君へ贈るスカーレット

〘昭和41年 コパン〙
カランカラン!
ドアを開けて中に入ると､お客さんはもちろん紬の母も驚いた顔をした
紬は笑顔で言った
紬「ただいまもどりました!」
常連の男性客が紬に笑顔で返した
常連客「紬ちゃんおかえりー」
ところがすぐに不良少年を見て唖然としていた｡
他のお客さんも不良少年を好奇の目で見ているようだった､その反応に不良少年は落胆して言った｡
不良少年「やっぱり俺帰るわ」

紬は不良少年に笑顔で言った
紬「お客様､お好きな席へどうぞ?すぐにお冷持ってきますね」
不良少年「いやいや話聞いてたか?」
すると紬は不良少年の耳元に近付いて言った
紬「あの和服のお客様の隣の席が死角になってて人目に付きにくいので､とりあえずそこに座って待ってて下さい､すぐに救急箱持って来ますから」
不良少年「あのなぁ··俺みたいのが居ると迷惑だろ」