君へ贈るスカーレット
紬は一旦厨房に入ると出来たばかりのハヤシライスを持って不良少年のテーブルに置いた。
紬「はい、どうぞ!」
不良少年はキョトンとして言った。
不良少年「いや、頼んでないけど?」
紬「助けてくれたお礼です」
不良少年「いや、腹空いてないし··」
その時不良少年のお腹が鳴った。
紬「あら··身体は正直ですねぇ」
不良少年は舌打ちしたがスプーンを手に取って一口食べた。

その時不良少年は身体に電撃が走ったような感覚になった
こんな美味い物がこの世にあったのかという驚きと感動で心の中はいっぱいになった
不良少年「美味い··」
それからは貪るようにハヤシライスを食べあっという間に完食してしまった。
紬がコップに水を注ぐと不良少年はその水を一気に飲み干した。
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