嘘でもいいから、好きだと言って
チラ…


〝今日、家行く〟


……


「ねぇ、由紀ちゃん…」


「ん?」


「…私、由紀ちゃんのこと好きだよ」


「何よ今更、そんなのとっくの前から知ってるっつの」


ごめんね由紀ちゃん…
ごめんね…


ーーー…


よし、こんなもんかな…


「お先失礼します」


「「「おつかれー」」」


「じゃーね、由紀ちゃん」


「ん!おつかれ!」


私は更衣室へと向かい、早々と会社を出た。
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