♧♡四季島家のメイドさん♤♢
保健室の先生がくるまでのわずかな間に、あたしはシャツのボタンを止め直し、秋都はベッドの乱れを直し、まるで何事なかったかのように振る舞った。


『そこにさっき花瓶の水をこぼしちゃったから気をつけてね。滑ると大変だから』


保健室の先生、…言うのが遅いです。


こぼれていた水に気づかなかった秋都が足を滑らし、あたしに覆いかぶさるように倒れてきたんだから。
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