ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
「まぁ、白井さんは俺と関わりあること学校の人たちに隠したいみたいだから、クラスの人に聞かれて否定したんだけど」
「はっ、そっか、す、すみません。……いやでも、うん、すごく助かった。織くんが否定したの聞いてみんなすぐ信じてくれたから。織くんの、押してダメなら引いて見ろ作戦に協力できなかったのは、申し訳なかったです、」
目線を落としてそう謝ると、私の頭の上で動いていた織くんの手がまた止まった。
「……どうすれば、俺のこと、男としてちゃんと意識してくれるんだろうね」
あぁ、織くん……。
そんなに悩むぐらい好きなんだね。その人のこと。
この織くんを悩ませるなんて、罪な女だぜまったく。
彼女も、こんな世界レベルのイケメンがこんなに好意を寄せているんだから早く気付けばいいのに。
気付きさえすれば、織くんとあっという間に恋人同士になるだろう。
ん〜〜。
意識……か。