ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
お昼を食べ終わってから、織くんと一緒にあちこちお店を見て回って。
愛菜さんが喜んでくれそうなプレゼントを探す。
織くん、今までは女性向けのプレゼントをひとりで買うのが恥ずかしくて、可愛らしいものを手に取ることがなかったらしくて。
そんな織くんが愛菜さんにプレゼントするのは紅茶やコーヒーのギフトセットが多かったと、決まり悪そうに話してくれた。
織くんがそんなことを気にしていたっていうのが可愛らしくて、またまた織くんの推しポイントが増えてしまって困る。
「……だから、今年は、白井さんの力を借りてもう少し頑張ってみようかと」
「いや、今までのプレゼントも愛菜さん絶対嬉しかったに決まってるよ!!」
私なら、織くんからもらえるなら、石でも苔でも嬉しいって。
「ん。ありがとう」
そう言った織くんの手がおもむろに伸びてきたかと思えば、私の頭をポンと優しく撫でるので。
「なっ、」
またも心臓がドキドキと速く音立てた。
さりげないボディータッチが多いよ。
相手が私じゃなかったら勘違いしてるんだからね!!