ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
高校生にもなってこんなキスシーンごときで恥ずかしがってちゃダメなのはわかっているけれど。
女友達と見ててもこれはちょっと見れないって……。
チラッと横目で織くんを確認しても、ジッとそれを見ているだけ。織くんはこういうの見てもなんとも思わないんだろうか。
嫌じゃない?
んーていうか!!
なんかラブシーン長くない?長いよ!!
こんなに長いなんて聞いてない!!
映画の中、早く朝になってくれ!!
と、そんな私の願いは虚しく、2人はゆっくりとキスを重ねながらベッドに横になりだした。
まじですか!まじですか!
しゅーちゃん!私はあなたを恨みます!
どこが楽しいのこれ!楽しいじゃなくていやらしいの間違いじゃないか!
どんどん激しい触れ合いになっていくふたり。ヒーローが彼女の服に手をかける。
むっっっり!!
なんでこんなシーン織くんとふたりきりで見なきゃいけないのー!!
甘すぎるラブシーンに耐えられなくて目線を画面からそらしてふたたび織くんを見た瞬間。
バチッと目が合ってしまった。