ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
「はぁ……」
ごろんと横に寝転びながら、考える。
私、本当にここでママがいなくてもやっていけるのかな。
大丈夫、そう言って見送ったけど。
正直いろいろと不安だ。
昔なら、部屋が隣の広夢にすぐ泣きついたけど。もうそんなこと、できないし。
かなりの時間が過ぎたはずなのに、おかしいぐらい引きずってるな私。
何かあるとすぐ広夢のことを思い出せてしまう。
前を向くためにと、彼と違う高校を選んで頑張ったのに、結局、本当の中身は何にも変わってない。
あーあ。
今日はいつもより早く起きたせいか、疲れてるのかも。
余計なこと考えちゃう。
ちょっと休もう。
そう思ってベッドの上でゆっくり瞼を閉じた。