ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
私が3ヶ月お世話になるお家って……本当に織くんのお家だったの?!?!
まだまだ全然半信半疑で、パニック状態だ。
ていうか、なんで織くんは私の隣でスヤスヤと寝ていた?!
いつも遠くからしか見ていなかった憧れの男の子だよ。
パニックにもなるって。
「……織、……あっ、柳瀬くんが、愛菜さんの息子……さん」
「うん。織でいいよ」
普段、勝手に織くんのことを馴れ馴れしくみんなと下の名前で呼んでいるクセが出てしまって慌てて言い直したけど、
彼は優しくそう言ってくれた。
さっきは夢だと思って『織くん』呼びを連呼していたけれど。
これが現実となると話は別だ。
うっそ……織くんと話してるよ……。