【エッセイ】斜視について


【分類】

まず大きく先天性と後天性に分けられます。

生後6ヶ月以内に発症した内斜視を先天性内斜視、

生後6ヶ月以降に発症した内斜視を後天性内斜視といいます。



また、生まれつき内斜視に見える偽内斜視があります。

赤ちゃんの場合、顔がまだ平坦で目頭の皮膚によって内側の白目が隠され、目が内側によっているような錯覚がうまれます。

偽内斜視の場合、正常なので成長とともに鼻骨が発達し、鼻根部の皮膚が前に出てくれば内側の強膜が見えてきて目立たなくなります。


先天性内斜視はほとんどが生後1ヶ月以降に発症し、原因は不明ですが、遺伝、解剖学的原因、筋肉の異常、神経系の異常など各種の説があります。


どちらかの眼が内側に大きくずれていますが、どちらか一方の眼が内側に寄っているのではなく、あるときは右眼が、あるときは左眼がというように交代する場合があります(交代性斜視)。両方の眼が内側に寄っているように見える場合もあります。眼位ずれの方向は内側だけではなく、内上側に寄っている場合もあります。さらに片眼を隠すと眼が小刻みに揺れる(潜伏眼振)ことがあります。また弱視との合併も多いです。
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