5時からヒロイン
もう抑えられなかった。
いろいろなことが頭をよぎったが、そんなこともぶっ飛ぶくらい、彼女に夢中になった。
抱き上げベッドに運ぶと、さっきまでのちんぷんかんぷんさは何処へやら、れっきとした女がそこにいた。
「いろいろな顔をみせてくれるやつだな」
秘書の顔。
女の顔。
天然ですこし風変りなところ。
すべてが水越沙耶で、そのすべてが俺の物だ。
ベッドの彼女は妖艶で、その姿に夢中になる。
「社長……」
艶っぽく呼ばれ、深くキスをする。
蝶ネクタイに細く長い指をひっかけ、自分のほうへ引き寄せる。
そんな技を何処で学んだんだ? 非常に妬ける。
彼女にリードをされ、キスを交わしながら服を脱がされるのも、下僕になった気分でいい。
変な趣向はないが、いつも指示し命令を出している身分の俺からしてみると、新鮮でいいと言うことだ。
きっちりとまとめあげた髪を、ピンを取りながらほどいて行くと、長い髪が上から落ちて色気が半端ない。
さらに俺を興奮させたのは、服の下に隠されていた彼女の裸体で、艶めいて輝いていた。
「きれいだ」
「ん……」
大きい手だと言われる俺の手が、彼女の胸を包み込む。
はみ出さず、隙間も出来ない、手の大きさとマッチした彼女の胸。
何もかもがぴったりとはまる。
最後のピースもぴたりとはまると、いつもより甘い声が俺の耳に響いた。
「沙耶……」
俺の腕の中ですやすや眠る彼女を、やっとここに来たかと感慨深く見つめる。
酔っている状態で抱いてしまったことは、少し卑怯かと思うが、あそこまで行って止められる男が世の中にいるのだろうか。
社長という立場でいる俺だが、この夜だけは彼女の男でいさせてほしい。
「おやすみ」
眠っている彼女にキスをして、胸に抱きしめる。
もう離さないと誓った夜だった。
だが、俺達にはロマンティックという言葉はないのか、こんなに素晴らしい夜を過ごしたのに、翌朝から事態は予想もしていなかった方向に進んでいってしまった。
いろいろなことが頭をよぎったが、そんなこともぶっ飛ぶくらい、彼女に夢中になった。
抱き上げベッドに運ぶと、さっきまでのちんぷんかんぷんさは何処へやら、れっきとした女がそこにいた。
「いろいろな顔をみせてくれるやつだな」
秘書の顔。
女の顔。
天然ですこし風変りなところ。
すべてが水越沙耶で、そのすべてが俺の物だ。
ベッドの彼女は妖艶で、その姿に夢中になる。
「社長……」
艶っぽく呼ばれ、深くキスをする。
蝶ネクタイに細く長い指をひっかけ、自分のほうへ引き寄せる。
そんな技を何処で学んだんだ? 非常に妬ける。
彼女にリードをされ、キスを交わしながら服を脱がされるのも、下僕になった気分でいい。
変な趣向はないが、いつも指示し命令を出している身分の俺からしてみると、新鮮でいいと言うことだ。
きっちりとまとめあげた髪を、ピンを取りながらほどいて行くと、長い髪が上から落ちて色気が半端ない。
さらに俺を興奮させたのは、服の下に隠されていた彼女の裸体で、艶めいて輝いていた。
「きれいだ」
「ん……」
大きい手だと言われる俺の手が、彼女の胸を包み込む。
はみ出さず、隙間も出来ない、手の大きさとマッチした彼女の胸。
何もかもがぴったりとはまる。
最後のピースもぴたりとはまると、いつもより甘い声が俺の耳に響いた。
「沙耶……」
俺の腕の中ですやすや眠る彼女を、やっとここに来たかと感慨深く見つめる。
酔っている状態で抱いてしまったことは、少し卑怯かと思うが、あそこまで行って止められる男が世の中にいるのだろうか。
社長という立場でいる俺だが、この夜だけは彼女の男でいさせてほしい。
「おやすみ」
眠っている彼女にキスをして、胸に抱きしめる。
もう離さないと誓った夜だった。
だが、俺達にはロマンティックという言葉はないのか、こんなに素晴らしい夜を過ごしたのに、翌朝から事態は予想もしていなかった方向に進んでいってしまった。