片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
柊也さんと凛香さんは昔…ホテルの最上階の隠し部屋に住んでいた。
都内の有名私立小学校に進学した玲也君の為に六本木の高級マンションに引っ越した。
私は凪斗君を隠し部屋の玩具部屋で子守りした。
凪斗君はクマのぬいぐるみを抱っこしながら、車の玩具で遊び始める。
彼にとってクマのぬいぐるみはカラダの一部のようだ。
でも、クマのぬいぐるみは薄汚れ、首の部分からは中の綿が飛び出ていた。
「凪斗君…そのぬいぐるみのクマちゃん…何で言う名前?」
彼はビクンと小さな肩を震わせながらも振り向き、ジッと私を探るように見つめた。
そして、険しかった表情を少しだけ緩めて返した。
「テディ・・・」
彼は小さな声で呟く。
初めて凪斗君が口を開いた。
「テディか…テディ…怪我してるわよ…私が針と糸で縫ってあげるから…貸して」
私はスーツのポケットに忍ばせたお裁縫道具のポーチを取り出して、凪斗君に見せた。
都内の有名私立小学校に進学した玲也君の為に六本木の高級マンションに引っ越した。
私は凪斗君を隠し部屋の玩具部屋で子守りした。
凪斗君はクマのぬいぐるみを抱っこしながら、車の玩具で遊び始める。
彼にとってクマのぬいぐるみはカラダの一部のようだ。
でも、クマのぬいぐるみは薄汚れ、首の部分からは中の綿が飛び出ていた。
「凪斗君…そのぬいぐるみのクマちゃん…何で言う名前?」
彼はビクンと小さな肩を震わせながらも振り向き、ジッと私を探るように見つめた。
そして、険しかった表情を少しだけ緩めて返した。
「テディ・・・」
彼は小さな声で呟く。
初めて凪斗君が口を開いた。
「テディか…テディ…怪我してるわよ…私が針と糸で縫ってあげるから…貸して」
私はスーツのポケットに忍ばせたお裁縫道具のポーチを取り出して、凪斗君に見せた。