片思いウエディング～夫の不倫で！？離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました～

「どうぞ」

私は支配人室のデスクの椅子に腰を下ろした圭斗さんに淹れたてのコーヒーを出した。

「ありがとう…」

「…テレビ付けますね…」

私はコロナの最新情報を見せる為、テレビのリモコンでオンにした。

テレビに映るのは、コロナ専門指定病院となった『東亜医科大付属病院』の映像だった。
コロナの治療として有効な医療機器『ECMO』を多く完備して、重症感染者を受け入れ治療に当たっている。
そろそろ、満床近い状態で限界寸前だと語っていた。

年越しを楽しむ若者たち。
新幹線で帰省する人達。
年始の初もうでごった返す神社の映像をテレビで観た限り、増加は防げないかも。

「まさか…隼也がコロナの治療チームの責任者とはな…」