片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
『東京ワールド』は無観客観戦で開幕。
規模も大幅に縮小され、何処か寂しい雰囲気が漂っていた。
でも、選手の頑張りで連日メダルラッシュが報じられる。
その中で選手村に滞在する選手団の中でクラスターが発生。我がホテルの宿泊者の中にも感染者が出た。
人が動けば、感染リスクが高まる。そう証明されたのも同然。
恐れていたコトが開催の最中、起きてしまった。
圭斗さんはクローゼットを開き、自分の肌着を出して、ベットの上に置いたボストンバックに詰め込んだ。
着替えを取りに戻って来た。
もしものコトを想定して、圭斗さんは支配人室で寝泊まりしていた。
「明日から出勤しなくていい…君は此処に居るんだ…」
「分かりました」
彼は彼に従う。
私達が今守るべきは二人の子供たち。凪斗君と私のお腹の中に居る赤ちゃん。
彼は荷物を詰め込み、ボストンバックのチャックを締めた。
私と凪斗君は出入り口で彼の姿を見送る。
「行って来るよ…澪、凪斗」
「これ…」
私は圭斗さん用にと作ったサンドイッチボックスを渡す。
「サンドイッチです…」
「ありがとう…」
彼は私達をいっぺんに抱き締める。
「澪、凪斗…愛してる…元気でいろよ・・・」
「貴方こそ…」
「あぁ」
規模も大幅に縮小され、何処か寂しい雰囲気が漂っていた。
でも、選手の頑張りで連日メダルラッシュが報じられる。
その中で選手村に滞在する選手団の中でクラスターが発生。我がホテルの宿泊者の中にも感染者が出た。
人が動けば、感染リスクが高まる。そう証明されたのも同然。
恐れていたコトが開催の最中、起きてしまった。
圭斗さんはクローゼットを開き、自分の肌着を出して、ベットの上に置いたボストンバックに詰め込んだ。
着替えを取りに戻って来た。
もしものコトを想定して、圭斗さんは支配人室で寝泊まりしていた。
「明日から出勤しなくていい…君は此処に居るんだ…」
「分かりました」
彼は彼に従う。
私達が今守るべきは二人の子供たち。凪斗君と私のお腹の中に居る赤ちゃん。
彼は荷物を詰め込み、ボストンバックのチャックを締めた。
私と凪斗君は出入り口で彼の姿を見送る。
「行って来るよ…澪、凪斗」
「これ…」
私は圭斗さん用にと作ったサンドイッチボックスを渡す。
「サンドイッチです…」
「ありがとう…」
彼は私達をいっぺんに抱き締める。
「澪、凪斗…愛してる…元気でいろよ・・・」
「貴方こそ…」
「あぁ」