片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
凛香さんは柊也さんの第二秘書となり、顔を合わせる機会が多々あった。

年が近いコトもあり、仲良くなるのに時間はかからなかった。

「へぇー…『クリスタル』の社長秘書を務めていたんですか…」

「うん…」

時折、こうして食堂でランチを食べながら談笑した。

凛香さんに少し圭斗さんとのコトを愚痴っただけで、彼はとても怒った。

それ以来、凛香さんも圭斗さんの話題を避けるようになった。


「ここ、いいか?」

「えっ!?圭斗さん…」

私の隣に圭斗さんが腰を下ろして来た。

「桜木チーフ、これから食事ですか?」

「はい…」

私の目の前に座る凛香さんが圭斗さんに話し掛ける。

「色々と忙しそうですね…」

「まぁ~」

圭斗さんは影では毒を吐きながらも、凛香さんは社長夫人。
最低限度の分は弁えていた。

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