片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
彼はダイニングテーブルにノートパソコンを置いて仕事。
私はリビングコーナーのソファに腰を下ろし、本を読む。
こうして同じ空間に居ながら会話が無く、空気も重かった。
カタカタと彼のキーを叩く音だけが聞こえる。
「圭斗さん…」
私は思い切って彼に話し掛ける。
「何だ?」
彼は私に背を向けながら反応した。
「…沙織さんとはいつ別れるんですか?」
「沙織とは別れる気はない…出来れば、沙織と一緒に居たい…」
「時間をくれと言うのは沙織さんとのコトを清算する為ではなかったんですか?」
「…俺は君の言葉を待って居る…澪」
「えっ?」