片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
変わり果てた日常
「お帰り…どうだった?『高屋』の堤社長は…」
「柊也さん…知っていたんですか?」
「…まぁな…」
全面硝子の向こうには夜の帳が下りていた。
以前はもっと光り輝いていた夜の街も今は光が疎らで寂しい。
「まぁ、いい人だと思います…とりあえず…今度リモートで飲み会します…」
「そっか…澪さんは今でも桜木さんのコト…」
「…圭斗さんと沙織さんの行方はわからないんでしょ?」
あのテレビで観たニューヨークのコロナ患者の急増でセントラルパークに緊急で設営された野戦病院の映像を思い出すと圭斗さん達も…
でも、二人のはっきりした足取りは分からなかった。
もう一度圭斗さんに会えるなら、安堂さんの口からではなく、彼の口から話の全てを訊きたかった。
「桜木さんは生きている…でも・・・沙織さんは亡くなられたそうだ…」
「えっ!?沙織さんの子供は?」
「桜木さんが引き取り育てている…私財を投じて沙織さんを助けようとしたが…無理だったらしい…彼の方が俺にコンタクトを取って来た…日本に戻り…仕事がしたいと…」
「しかし、今は渡航制限されていますので、いつになるコトか…」
黒沼さんが続く。
「柊也さん…知っていたんですか?」
「…まぁな…」
全面硝子の向こうには夜の帳が下りていた。
以前はもっと光り輝いていた夜の街も今は光が疎らで寂しい。
「まぁ、いい人だと思います…とりあえず…今度リモートで飲み会します…」
「そっか…澪さんは今でも桜木さんのコト…」
「…圭斗さんと沙織さんの行方はわからないんでしょ?」
あのテレビで観たニューヨークのコロナ患者の急増でセントラルパークに緊急で設営された野戦病院の映像を思い出すと圭斗さん達も…
でも、二人のはっきりした足取りは分からなかった。
もう一度圭斗さんに会えるなら、安堂さんの口からではなく、彼の口から話の全てを訊きたかった。
「桜木さんは生きている…でも・・・沙織さんは亡くなられたそうだ…」
「えっ!?沙織さんの子供は?」
「桜木さんが引き取り育てている…私財を投じて沙織さんを助けようとしたが…無理だったらしい…彼の方が俺にコンタクトを取って来た…日本に戻り…仕事がしたいと…」
「しかし、今は渡航制限されていますので、いつになるコトか…」
黒沼さんが続く。