片思いウエディング~夫の不倫で!?離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました~
映画を観終え、一階下までエスカレーターで降り、目についたイタリアンレストランに入った。
向かい合わせに二人掛けの椅子に座れば、テーブルの真ん中はアクリル板で仕切られていた。
「何だか…囚人の接見に来た弁護士みたいな気分です」
「じゃ私が囚人役ですか?」
「あ…違います…俺が囚人です…澪さんは弁の立つ有能な女性弁護士です」
「純基さんって面白い人ですね…」
「…俺は面白い人で終わるタイプの男です…」
彼はそう言って、グラスの水を飲んだ。
以前では考えられないコロナ仕様の世界。
彼は喉を潤すと直ぐにマスクで口許を隠す。
「『ヘブンズホテル』がコロナ患者の宿泊療養施設になるって…ちょっとした話題になってますよ…」
「…色々と反対もあり…実現できるかどうかは分かりませんが…」
「…これだけ世界で多くの人間が亡くなっています…柊也さんが何かしたい…キモチは分かります…」
「純基さん・・・」
「…そうやって行動に移す柊也さんは凄い経営者です…俺も見習わないと…それよりも何食べます?」
「あ・・・お昼のパスタセットにしようかな?」
向かい合わせに二人掛けの椅子に座れば、テーブルの真ん中はアクリル板で仕切られていた。
「何だか…囚人の接見に来た弁護士みたいな気分です」
「じゃ私が囚人役ですか?」
「あ…違います…俺が囚人です…澪さんは弁の立つ有能な女性弁護士です」
「純基さんって面白い人ですね…」
「…俺は面白い人で終わるタイプの男です…」
彼はそう言って、グラスの水を飲んだ。
以前では考えられないコロナ仕様の世界。
彼は喉を潤すと直ぐにマスクで口許を隠す。
「『ヘブンズホテル』がコロナ患者の宿泊療養施設になるって…ちょっとした話題になってますよ…」
「…色々と反対もあり…実現できるかどうかは分かりませんが…」
「…これだけ世界で多くの人間が亡くなっています…柊也さんが何かしたい…キモチは分かります…」
「純基さん・・・」
「…そうやって行動に移す柊也さんは凄い経営者です…俺も見習わないと…それよりも何食べます?」
「あ・・・お昼のパスタセットにしようかな?」