幻想館-白雪姫-
傷跡
ここにも二人、傷ついている子がいた。
「ママは酷い人なの?」
少女は尋ねた。
「ママは薄情な人なの?」
少年は尋ねた。
「君たちが深く感じることではないのです」
「このままでいいの?」
少女は聞いた。
「どうして?」
館長さんは優しく尋ねた。
「私はママをこれ以上、傷つけたくないの・・・・・・」
「あなたの気持ちが強ければ強い程、返って余計に傷を深くする事もありますよ」
「どうして?」
少女は意味がわからなかった。
「あなたはいつまでも、彼女の子供でいられないのです。
あなたの記憶は消えてしまうからです」
悲しい言葉・・・。
記憶が消える・・・こと・・・。
「ママは酷い人なの?」
少女は尋ねた。
「ママは薄情な人なの?」
少年は尋ねた。
「君たちが深く感じることではないのです」
「このままでいいの?」
少女は聞いた。
「どうして?」
館長さんは優しく尋ねた。
「私はママをこれ以上、傷つけたくないの・・・・・・」
「あなたの気持ちが強ければ強い程、返って余計に傷を深くする事もありますよ」
「どうして?」
少女は意味がわからなかった。
「あなたはいつまでも、彼女の子供でいられないのです。
あなたの記憶は消えてしまうからです」
悲しい言葉・・・。
記憶が消える・・・こと・・・。