妹を溺愛する兄が先に結婚しました
***
学期末の試験が終わって、夏休みに入る前。
球技大会の日。
サッカーやソフトボールなど数種目ある中から私はバスケに出場予定。
というのも、1週間前────
種目決めの時。
「えーっと、現役部員はその種目に各クラス1名まで出れるんだけど、バスケからは和奏、時原、真崎、浅香のうち誰が出る?」
「男子バスケは静也で、女子バスケは真崎でいいんじゃね」
体育委員の質問に真っ先に答えたのは和奏。
爽も意見に賛同した。
「和奏と浅香がそれでいいならいいけど……。
2人ってキャプテンじゃなかったっけ?出なくていいの?」
「そうだけど……、静也と真崎はバスケ部のエースだから。勝ちたいなら2人の方がいいよ」
和奏が言うと、みんな「へぇ、そうなんだ」という反応を見せた。
3年生が引退して、
男バスは和奏、女バスは爽がキャプテンになった。
当然キャプテンの2人がバスケに出るものだとみんなは思ってたみたい。
……私もてっきり爽が出るものだと思っていた。
学期末の試験が終わって、夏休みに入る前。
球技大会の日。
サッカーやソフトボールなど数種目ある中から私はバスケに出場予定。
というのも、1週間前────
種目決めの時。
「えーっと、現役部員はその種目に各クラス1名まで出れるんだけど、バスケからは和奏、時原、真崎、浅香のうち誰が出る?」
「男子バスケは静也で、女子バスケは真崎でいいんじゃね」
体育委員の質問に真っ先に答えたのは和奏。
爽も意見に賛同した。
「和奏と浅香がそれでいいならいいけど……。
2人ってキャプテンじゃなかったっけ?出なくていいの?」
「そうだけど……、静也と真崎はバスケ部のエースだから。勝ちたいなら2人の方がいいよ」
和奏が言うと、みんな「へぇ、そうなんだ」という反応を見せた。
3年生が引退して、
男バスは和奏、女バスは爽がキャプテンになった。
当然キャプテンの2人がバスケに出るものだとみんなは思ってたみたい。
……私もてっきり爽が出るものだと思っていた。