妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「そ。うちのサッカー部って結構強いらしい」
「応援しに来てやったのに、『冷やかしか?』って言われたけどな」
高村が不満そうに漏らした。
……ははっ。先輩の代から、バスケ部とサッカー部ってお互い意識し合ってるもんね。
なんて思っていると。
「真崎は来るの早いね」
時原と目が合った。
「うん。クラスの文化祭準備を覗いてから行こうかなって思って」
「へー、文化祭準備してるんだ」
同じクラスのはずなのに無関心そうな時原。
時原らしいな、なんて苦笑いが零れる。
そんな時。
「……真崎?」
どこからか私の名前を呟く声が聞こえた。
呼ぶというよりは独り言のような……。
それでも耳には届いた。
「応援しに来てやったのに、『冷やかしか?』って言われたけどな」
高村が不満そうに漏らした。
……ははっ。先輩の代から、バスケ部とサッカー部ってお互い意識し合ってるもんね。
なんて思っていると。
「真崎は来るの早いね」
時原と目が合った。
「うん。クラスの文化祭準備を覗いてから行こうかなって思って」
「へー、文化祭準備してるんだ」
同じクラスのはずなのに無関心そうな時原。
時原らしいな、なんて苦笑いが零れる。
そんな時。
「……真崎?」
どこからか私の名前を呟く声が聞こえた。
呼ぶというよりは独り言のような……。
それでも耳には届いた。