妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「あら、そういえば真崎さんは?」
「あー……、出ていきました」
「いつの間に。
……時原くんも帰れそうなら帰ってね」
先生の足音が遠ざかった。
三つ葉ちゃんはその場に残っているようで、まだ布団から出られない。
「真崎先輩もいたんですか……?」
「うん。いたよ」
……今もいますけどね、と心の中でツッコんでおく。
「そう、なんですか……。
あの、時原先輩と真崎先輩ってどういう関係なんですか?」
「……?友達だよ」
「ほんとにそれだけですか?
真崎先輩のこと……、その、好き……じゃないんですか?」
「え?」
え?
待って……、何を聞いているの?
やだ。聞きたくない。
咄嗟に耳を塞ぐ。
だけど、そんなの無意味だった。
「好きじゃないよ」
「ほんとですか?」
時原の答えと三つ葉ちゃんの弾む声が嫌でも耳に入ってきた。
「あー……、出ていきました」
「いつの間に。
……時原くんも帰れそうなら帰ってね」
先生の足音が遠ざかった。
三つ葉ちゃんはその場に残っているようで、まだ布団から出られない。
「真崎先輩もいたんですか……?」
「うん。いたよ」
……今もいますけどね、と心の中でツッコんでおく。
「そう、なんですか……。
あの、時原先輩と真崎先輩ってどういう関係なんですか?」
「……?友達だよ」
「ほんとにそれだけですか?
真崎先輩のこと……、その、好き……じゃないんですか?」
「え?」
え?
待って……、何を聞いているの?
やだ。聞きたくない。
咄嗟に耳を塞ぐ。
だけど、そんなの無意味だった。
「好きじゃないよ」
「ほんとですか?」
時原の答えと三つ葉ちゃんの弾む声が嫌でも耳に入ってきた。