妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「よっ。ビックリした?」
くしゃっと笑顔を見せるイッチー。
彼も同じ中学だった。
泣きぼくろがチャームポイントの笑顔が似合う男の子。
「よく折部のことわかったね。あたし、名前を聞くまで気付かなかったよ」
抱きついていた真琴は、私から離れて、驚いたようにそう口にした。
私の代わりに折部くんが答える。
「この前、偶然会ったんだよ」
「そうなんだ!……でも、ビックリじゃない?折部、すごいイケメンになったでしょ。“うち”の1番人気なんだよ」
「うち……?」
「北高のね」
真琴に言われて気付いた。
そっか。ここにいるみんな、北高なんだ。
それでイッチーと折部くんもいるのか。
……と納得した。
どこへ行きたいか聞いたら、
『結咲のクラスに行きたい』と言ったので案内する。
「ねぇねぇ、結咲のクラスにイケメンいる?」
声を潜めて目を輝かせる真琴に苦笑いを返す。
「うーん、真琴のお眼鏡に適う人はいないかなー」
カッコイイ人はいるだろうけど、兄の顔面レベルじゃないと満足できない理想の高い真琴にオススメできるイケメンはいないと思う。
くしゃっと笑顔を見せるイッチー。
彼も同じ中学だった。
泣きぼくろがチャームポイントの笑顔が似合う男の子。
「よく折部のことわかったね。あたし、名前を聞くまで気付かなかったよ」
抱きついていた真琴は、私から離れて、驚いたようにそう口にした。
私の代わりに折部くんが答える。
「この前、偶然会ったんだよ」
「そうなんだ!……でも、ビックリじゃない?折部、すごいイケメンになったでしょ。“うち”の1番人気なんだよ」
「うち……?」
「北高のね」
真琴に言われて気付いた。
そっか。ここにいるみんな、北高なんだ。
それでイッチーと折部くんもいるのか。
……と納得した。
どこへ行きたいか聞いたら、
『結咲のクラスに行きたい』と言ったので案内する。
「ねぇねぇ、結咲のクラスにイケメンいる?」
声を潜めて目を輝かせる真琴に苦笑いを返す。
「うーん、真琴のお眼鏡に適う人はいないかなー」
カッコイイ人はいるだろうけど、兄の顔面レベルじゃないと満足できない理想の高い真琴にオススメできるイケメンはいないと思う。