妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「クリスマスデートかー。あまりしたことがないからわからないけど、ショッピングとかイルミネーションとか。レストラン……は大人すぎるか」
「夜はお兄ちゃんにダメって言われてるから、イルミネーションは無理かな」
……え?
「桜太くん……、知ってるの?」
「……はい」
そう、なんだ……。
「よく許してくれたね」
「んー、どうなんだろう。許してくれたのかな。……でも、理解はしてくれた、と思う」
「そっか」
今の感情を一言で表せば、驚き。
正直、桜太くんの妹愛を目の当たりにして、結咲ちゃんに彼氏ができても桜太くんは許さないだろうと思っていた。
彼氏ができたって知ったら、どんな手を使ってでも邪魔しそう。
結咲ちゃんのことなら他は二の次。
好きでもない人と結婚を決められるくらい、結咲ちゃんという存在はでかい。
「それで、あの。実は、その時にお兄ちゃんとゆかなさんの結婚の真相を聞いちゃって……」
申し訳なさそうに結咲ちゃんが言った。
それは、彼女にとって言い辛かったことなのだろう。
膝の上に置いた手がぎゅっと結ばれたのがその証拠。
「……ごめんね、騙すようなことして」
「あ、いや!それは全然いいの。いや、よくないけど……。じゃなくて」
混乱している結咲ちゃんが可愛くて、思わずクスッと笑ってしまった。
だけど、続く言葉に私から笑みが消える。
「夜はお兄ちゃんにダメって言われてるから、イルミネーションは無理かな」
……え?
「桜太くん……、知ってるの?」
「……はい」
そう、なんだ……。
「よく許してくれたね」
「んー、どうなんだろう。許してくれたのかな。……でも、理解はしてくれた、と思う」
「そっか」
今の感情を一言で表せば、驚き。
正直、桜太くんの妹愛を目の当たりにして、結咲ちゃんに彼氏ができても桜太くんは許さないだろうと思っていた。
彼氏ができたって知ったら、どんな手を使ってでも邪魔しそう。
結咲ちゃんのことなら他は二の次。
好きでもない人と結婚を決められるくらい、結咲ちゃんという存在はでかい。
「それで、あの。実は、その時にお兄ちゃんとゆかなさんの結婚の真相を聞いちゃって……」
申し訳なさそうに結咲ちゃんが言った。
それは、彼女にとって言い辛かったことなのだろう。
膝の上に置いた手がぎゅっと結ばれたのがその証拠。
「……ごめんね、騙すようなことして」
「あ、いや!それは全然いいの。いや、よくないけど……。じゃなくて」
混乱している結咲ちゃんが可愛くて、思わずクスッと笑ってしまった。
だけど、続く言葉に私から笑みが消える。