妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「ねぇ、真崎。先生に、朝練も来てくれるよう頼んでよ。妹でしょ」
突然、話を私に振ってきた。
「え、嫌ですよ」
「なんでよ」
「先輩たちにとってはカッコイイ先生でも、私にとってはただの兄なんですから」
「真崎は頭が固いなー」
ブーブー言いながらも、練習に戻る先輩たち。
逆に聞きますけど、自分の兄と一緒の空間にいたいと思います?
同じ学校ってだけでも嫌なのに……。
そんなことを考えながら、バスケットボールを跳ねさせていると。
「結咲も大変だね」
友達の爽に話しかけられた。
「もうほんとだよ。私がこれまでにどれほどお兄ちゃんに人生を狂わされたか!」
「人生って……大げさな」
「大げさじゃないよ。
好きな人ができても、男友達ができそうになっても、お兄ちゃんに妨害され続け……
気付けば15年!彼氏がいないの!」
「そんな子、いっぱいいるよ」
「爽は彼氏がいるからそんな余裕なんだよ。私がどれほど、彼氏のいる高校生活を望んだか」
あまりの私の迫力に、若干爽が引いている。
突然、話を私に振ってきた。
「え、嫌ですよ」
「なんでよ」
「先輩たちにとってはカッコイイ先生でも、私にとってはただの兄なんですから」
「真崎は頭が固いなー」
ブーブー言いながらも、練習に戻る先輩たち。
逆に聞きますけど、自分の兄と一緒の空間にいたいと思います?
同じ学校ってだけでも嫌なのに……。
そんなことを考えながら、バスケットボールを跳ねさせていると。
「結咲も大変だね」
友達の爽に話しかけられた。
「もうほんとだよ。私がこれまでにどれほどお兄ちゃんに人生を狂わされたか!」
「人生って……大げさな」
「大げさじゃないよ。
好きな人ができても、男友達ができそうになっても、お兄ちゃんに妨害され続け……
気付けば15年!彼氏がいないの!」
「そんな子、いっぱいいるよ」
「爽は彼氏がいるからそんな余裕なんだよ。私がどれほど、彼氏のいる高校生活を望んだか」
あまりの私の迫力に、若干爽が引いている。