闇夜ヨルの恐怖記録 1
今日はどんな夢を見るだろう?


それはとても素敵な夢であることはまちがいない。


夢から覚めた時に、将来の夢が変わっているかもしれない。


でも、その時は誰にも言わない。


自分の胸の中にだけ、しまっておく。


瓶を横にして手のひらに一粒落とす。


今日はピンク色のキャンディーだ。


口に入れるとピーチの香りが広がって、頬がとろけて落ちてしまいそうだ。


「おいし~い!」


赤くなった頬を両手で包み込むと、途端に眠気に襲われた。


ミハルはキャンディーの瓶をテーブルへ戻すと、倒れ込むようにベッドに横になったのだった。
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