闇夜ヨルの恐怖記録 1
セイコはジッとそのURLを見つめた。


これ、タップしても大丈夫だろうか?


こういう怪しいURLは無視したほうがいいというのは、教わっていた。


だけど、人間接着剤がこのURLの先に本当に売っているかもしれないんだ。


そう思うと自然と唾を飲み込んでいた。


少しだけ覗いてみよう。


もし危険そうならすぐに引き返せばいい。


本当にそういう商品があるのかどうかを確認するだけ。


昼休憩時間は残り2分になっていた。


セイコはURLをタップして通販サイトへ移動する。


そこに表示されたのは黄色いパッケージの瞬間接着剤で、本体には人間接着剤と書かれている。


なにこれ。


ただパッケージを変えただけなんじゃないの?


眉を寄せて首をかしげる。


「200円!?」


値段を見て驚愕した。


こんなに安いものだとは思ってもいなかった。


普通の接着剤くらいの値段だ。


セイコは画面を見つめて舌なめずりをした。
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