闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
「では、昨日の小テストを返します」
国語の先生が順番に名前を呼んで答案用紙を返していく。
ミハルの番が来て教卓へ向かうと、先生がしかめっ面をしていた。
「どうしたの大野さん、最近成績がよくないわよ? 国語は一番得意だったはずでしょう?」
先生から渡されたテストの結果は100点満点中25点だ。
ミハルはその点数に目を見張った。
先生の言う通り国語は一番の得意科目で、小テストなら100点の常連だったはずだ。
それがどうして、いつの間にこんなことになっていたんだろう?
答案用紙を持つ手が震える。
おかしい。
こんなの現実じゃない。
私は勉強だってできるはずだ。
たくさんの夢を叶えてみんなから愛されて、だから……これは夢!!
ミハルは答案用紙をその場に捨てると廊下へと駆け出した。
後から先生が呼ぶ声が聞こえるけれど無視してトイレに駆け込んだ。
個室に入って鍵をかけて、スカートのポケットを探る。
その中には一粒のキャンディーが入っていた。
なにかあったときのために、あのキャンディーを一個だけ持ってきていたのだ。
学校で食べるつもりなんてなかったけれど、もう限界だった。
こんな悪夢早く覚めてほしい。
「では、昨日の小テストを返します」
国語の先生が順番に名前を呼んで答案用紙を返していく。
ミハルの番が来て教卓へ向かうと、先生がしかめっ面をしていた。
「どうしたの大野さん、最近成績がよくないわよ? 国語は一番得意だったはずでしょう?」
先生から渡されたテストの結果は100点満点中25点だ。
ミハルはその点数に目を見張った。
先生の言う通り国語は一番の得意科目で、小テストなら100点の常連だったはずだ。
それがどうして、いつの間にこんなことになっていたんだろう?
答案用紙を持つ手が震える。
おかしい。
こんなの現実じゃない。
私は勉強だってできるはずだ。
たくさんの夢を叶えてみんなから愛されて、だから……これは夢!!
ミハルは答案用紙をその場に捨てると廊下へと駆け出した。
後から先生が呼ぶ声が聞こえるけれど無視してトイレに駆け込んだ。
個室に入って鍵をかけて、スカートのポケットを探る。
その中には一粒のキャンディーが入っていた。
なにかあったときのために、あのキャンディーを一個だけ持ってきていたのだ。
学校で食べるつもりなんてなかったけれど、もう限界だった。
こんな悪夢早く覚めてほしい。