闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
自宅に帰って玄関を開けた途端、お母さんが仁王立ちをしていた。
「た、ただいま」
お母さんの威圧的な雰囲気に圧倒されつつ言うと「今日、先生から連絡が来たわよ。途中からいなくなったって」と、早口で言われてしまった。
しまったと顔をしかめても、もう遅い。
途中で授業を抜け出して戻ってこなかったミハルを、先生も心配したんだろう。
「ちょっと、お腹が痛かったの」
「それならどうして保健室に行ったり、早退したりしなかったの?」
そう言われて黙り込む。
本当のことなんて言えるわけがなかった。
「ちゃんと答えなさい!」
怒鳴られて、肩がビクリと跳ね上がった。
同時に悔しさを感じて下唇を噛む。
夢の中ではお母さんだって私の味方だったのに。
だけど現実ではこんな風に怒られてしまう。
だから嫌なんだ。
ミハルはなにも答えないまま、お母さんの隣をすり抜けて階段を駆け上がっていったのだった。
自宅に帰って玄関を開けた途端、お母さんが仁王立ちをしていた。
「た、ただいま」
お母さんの威圧的な雰囲気に圧倒されつつ言うと「今日、先生から連絡が来たわよ。途中からいなくなったって」と、早口で言われてしまった。
しまったと顔をしかめても、もう遅い。
途中で授業を抜け出して戻ってこなかったミハルを、先生も心配したんだろう。
「ちょっと、お腹が痛かったの」
「それならどうして保健室に行ったり、早退したりしなかったの?」
そう言われて黙り込む。
本当のことなんて言えるわけがなかった。
「ちゃんと答えなさい!」
怒鳴られて、肩がビクリと跳ね上がった。
同時に悔しさを感じて下唇を噛む。
夢の中ではお母さんだって私の味方だったのに。
だけど現実ではこんな風に怒られてしまう。
だから嫌なんだ。
ミハルはなにも答えないまま、お母さんの隣をすり抜けて階段を駆け上がっていったのだった。