闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
自室に入って鍵をかけても、廊下からお母さんの声が聞こえてくる。
怒っているし、呆れていもいる声色だ。
ミハルは布団の中に潜り込んで両耳を塞いだ。
もうなにも聞きたくない。
もうなにも見たくない。
現実なんてもうたくさん!
みんなみんな、夢みたいに消えてなくなっちゃえばいいんだ!
怒りに任せてテーブルの上の瓶を握りしめた。
キャンディーはまだまだ沢山残っている。
老婆は1日1個だと言ったけれど、そんなことかまっていられなかった。
蓋を開けるとキャンディーの瓶を逆さまにしてそのまま口の中にザラザラと放り込む。
マスカットにイチゴにオレンジにメロン。
いろいろな味が混ざりあって、頬はとろけそうなほど美味しい。
しかしその美味しさを味わう暇もない速さで眠気を感じた。
ベッドに向かうこともできず、その場に崩れ落ちる。
夢の中にひきずりこまれていく寸前、もう二度と、現実なんかに戻ってこないんだから。
と、ミハルは呟いたのだった。
自室に入って鍵をかけても、廊下からお母さんの声が聞こえてくる。
怒っているし、呆れていもいる声色だ。
ミハルは布団の中に潜り込んで両耳を塞いだ。
もうなにも聞きたくない。
もうなにも見たくない。
現実なんてもうたくさん!
みんなみんな、夢みたいに消えてなくなっちゃえばいいんだ!
怒りに任せてテーブルの上の瓶を握りしめた。
キャンディーはまだまだ沢山残っている。
老婆は1日1個だと言ったけれど、そんなことかまっていられなかった。
蓋を開けるとキャンディーの瓶を逆さまにしてそのまま口の中にザラザラと放り込む。
マスカットにイチゴにオレンジにメロン。
いろいろな味が混ざりあって、頬はとろけそうなほど美味しい。
しかしその美味しさを味わう暇もない速さで眠気を感じた。
ベッドに向かうこともできず、その場に崩れ落ちる。
夢の中にひきずりこまれていく寸前、もう二度と、現実なんかに戻ってこないんだから。
と、ミハルは呟いたのだった。