闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
夢の中のミハルはトリマーだった。
あれだけ大好きだった犬に触れることができなくなって、店の奥で身を縮めている。
「またクレームの電話です! どうにかしてください!」
受話器片手に怒鳴り散らす女性社員。
しかしミハルは動けない。
予約でいっぱいだったお店は今日もお客さんはゼロ。
このままではお店は潰れてしまうだろう。
「私、もう限界です!」
女性従業員は受話器を叩きつけるようにして置いて、お店を出ていく。
ミハルはそれを引き止めることもできずにただただ耳を塞いでいた。
それでも聞こえてくる電話の音。
取ればお客さんからの怒鳴り声が聞こえてくるにきまっている。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
けたたましく電話がなり続ける店内で、ミハルは両耳を塞いで小さく小さくうずくまったのだった。
夢の中のミハルはトリマーだった。
あれだけ大好きだった犬に触れることができなくなって、店の奥で身を縮めている。
「またクレームの電話です! どうにかしてください!」
受話器片手に怒鳴り散らす女性社員。
しかしミハルは動けない。
予約でいっぱいだったお店は今日もお客さんはゼロ。
このままではお店は潰れてしまうだろう。
「私、もう限界です!」
女性従業員は受話器を叩きつけるようにして置いて、お店を出ていく。
ミハルはそれを引き止めることもできずにただただ耳を塞いでいた。
それでも聞こえてくる電話の音。
取ればお客さんからの怒鳴り声が聞こえてくるにきまっている。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
けたたましく電話がなり続ける店内で、ミハルは両耳を塞いで小さく小さくうずくまったのだった。