闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
トオコは元々人気者で、少し自慢話しをしていたって気にならなかった。
それなのに今はどうしてこんなにイライラしているんだろう。
自宅に戻ったセイコは大きな足音を立てながら階段を上がり、自室に入ってすぐに悪口ノートを取り出した。
最近はなぜかイライラすることが増えてきていて、ノートはもうほとんど残っていない。
マジックを掴むと乱暴に文字を書きなぐる。
最初の頃は『ブズ』とか『バカ』と言った悪口だったけれど、今では1ページいっぱいに『死ね』と書いたりしている。
それがあまり良くないことだとわかっているのにやめられない。
散々ノートに悪口を書きなぐって、1ページが真っ黒に塗りつぶされたころ、セイコは鞄の中から人間接着剤を取り出した。
これがあれば自分はどこまでも友人を増やすことができる。
トオコよりもっともっと人気ものになることができる。
接着剤の量は少ないけれど、まだ1回しか使っていないし、なくなればまた買えばいい。
そう決めると心がスッと軽くなっていくのを感じた。
いつの間にかトオコへの憧れは妬みや執着へと変化していて、セイコはそれに気がつくこともなかったのだった。
トオコは元々人気者で、少し自慢話しをしていたって気にならなかった。
それなのに今はどうしてこんなにイライラしているんだろう。
自宅に戻ったセイコは大きな足音を立てながら階段を上がり、自室に入ってすぐに悪口ノートを取り出した。
最近はなぜかイライラすることが増えてきていて、ノートはもうほとんど残っていない。
マジックを掴むと乱暴に文字を書きなぐる。
最初の頃は『ブズ』とか『バカ』と言った悪口だったけれど、今では1ページいっぱいに『死ね』と書いたりしている。
それがあまり良くないことだとわかっているのにやめられない。
散々ノートに悪口を書きなぐって、1ページが真っ黒に塗りつぶされたころ、セイコは鞄の中から人間接着剤を取り出した。
これがあれば自分はどこまでも友人を増やすことができる。
トオコよりもっともっと人気ものになることができる。
接着剤の量は少ないけれど、まだ1回しか使っていないし、なくなればまた買えばいい。
そう決めると心がスッと軽くなっていくのを感じた。
いつの間にかトオコへの憧れは妬みや執着へと変化していて、セイコはそれに気がつくこともなかったのだった。