闇夜ヨルの恐怖記録 1
しかしユウキはセイコに見向きもせずに教室へと足を進めた。
セイコは慌ててそれについていく。
ユウキの真後ろまでやってきたとき、わざと「きゃ!」と悲鳴を上げてコケてみせた。
前を歩いていたユウキが驚いて足を止める。
「大丈夫?」
ふり向いて手を差し伸べてくるユウキ。
優しいユウキなら、絶対にほっておかないと思っていたんだ。
「ありがとう」
か弱く言って、ユウキの手に自分の手をのばす。
当然、接着剤を塗っている方の手だ。
ユウキの手と自分の手が重なった瞬間、接着剤がすーっと体内に入り込んでくる。
その感覚にニヤリと口角を上げて微笑むセイコ。
ユウキはそれに気が付かないまま、セイコを助け起こした。
「これでもう大丈夫だろ?」
「うん。本当にありがとう」
セイコの言葉にユウキは軽く頷いて、A組へと戻っていったのだった。
セイコは慌ててそれについていく。
ユウキの真後ろまでやってきたとき、わざと「きゃ!」と悲鳴を上げてコケてみせた。
前を歩いていたユウキが驚いて足を止める。
「大丈夫?」
ふり向いて手を差し伸べてくるユウキ。
優しいユウキなら、絶対にほっておかないと思っていたんだ。
「ありがとう」
か弱く言って、ユウキの手に自分の手をのばす。
当然、接着剤を塗っている方の手だ。
ユウキの手と自分の手が重なった瞬間、接着剤がすーっと体内に入り込んでくる。
その感覚にニヤリと口角を上げて微笑むセイコ。
ユウキはそれに気が付かないまま、セイコを助け起こした。
「これでもう大丈夫だろ?」
「うん。本当にありがとう」
セイコの言葉にユウキは軽く頷いて、A組へと戻っていったのだった。