闇夜ヨルの恐怖記録 1
ミハルはムッと頬を膨らませて「するに決まってるでしょう!?」と言い残すと、トイレに逃げていってしまった。
残されたマイコとチアキの2人は顔を見合わせてため息を吐き出す。
中学2年生ともなると色々なものが見えてきて、夢が叶うかどうかもなんとなくわかってきてしまう。
それでも挑戦しようとしているミハルの姿勢はすごいと思う。
ただ、夢が定まらないのだ。
つきさっきまでアイドルになるために踊り場で練習していたのに、ミハルはすっかりそのことを忘れてしまっている。
「一ヶ月前には小説家になるって言って、物語を書いてたよね」
2人はC組の教室へ向かって歩きながら会話を続ける。
「うん。あれも結局未完結のままでしょう?」
「だよね。その前は漫画家。その前は映画監督。ミハルの夢はどんどん変わって、一体なにになりたいのか全然わかんない」
マイコはそう言うとお手上げと言う様子で肩をすくめた。
「でもさ、あれでひとつでも夢が叶ったらすごいよね」
チアキはミハルの夢が叶うなんて信じていない様子で言う。
マイコはそれを聞いて笑いだした。
「ほんとだね」
2人はクスクスと笑いあい、C組の教室へと消えていったのだった。
残されたマイコとチアキの2人は顔を見合わせてため息を吐き出す。
中学2年生ともなると色々なものが見えてきて、夢が叶うかどうかもなんとなくわかってきてしまう。
それでも挑戦しようとしているミハルの姿勢はすごいと思う。
ただ、夢が定まらないのだ。
つきさっきまでアイドルになるために踊り場で練習していたのに、ミハルはすっかりそのことを忘れてしまっている。
「一ヶ月前には小説家になるって言って、物語を書いてたよね」
2人はC組の教室へ向かって歩きながら会話を続ける。
「うん。あれも結局未完結のままでしょう?」
「だよね。その前は漫画家。その前は映画監督。ミハルの夢はどんどん変わって、一体なにになりたいのか全然わかんない」
マイコはそう言うとお手上げと言う様子で肩をすくめた。
「でもさ、あれでひとつでも夢が叶ったらすごいよね」
チアキはミハルの夢が叶うなんて信じていない様子で言う。
マイコはそれを聞いて笑いだした。
「ほんとだね」
2人はクスクスと笑いあい、C組の教室へと消えていったのだった。