闇夜ヨルの恐怖記録 1
☆☆☆
家に戻って夕飯の準備を手伝っているとき、隣で鍋をかき回していたお母さんが「あらミハル、随分手際がよくなってきたわね」と微笑んだ。
手でレタスを千切っていたミハルは手を止めて「え、そう?」と、高揚した声を上げる。
「うんうん。その調子その調子」
鍋の中ではミハルの大好きなカレーがグツグツと煮えてきている。
それを見ながらミハルは女料理人もいいかもしれないと思い始めた。
カレーやシチューはもう作れるようになっているし、簡単な煮物料理も作ることができる。
卵焼きはまだ少し失敗するけれど、でも練習すればきっとすぐにできるようになる。
「ちょっとミハル、そこまでレタスはいらないわよ」
お母さんの声に我に返るとまな板の上はこんもりとレタスの山ができていた。
ついぼーっとして手元を見ていなかった。
「ところで、今日もダンスの練習をしてきたの?」
ガスの火を止めたお母さんに聞かれてミハルは曖昧に頷いた。
「してたけど、途中でどうしてもお腹が減って帰ってきたの」
ミハルは食べるぶんだけのレタスを水洗いしながら答えた。
「あら、それにしては少し遅かったじゃない?」
「うん。途中で散歩中の犬を撫でさせてもらってたの」
そう答えてから、自分が動物関係の仕事に付きたいと考えていたことを思い出した。
家に戻って夕飯の準備を手伝っているとき、隣で鍋をかき回していたお母さんが「あらミハル、随分手際がよくなってきたわね」と微笑んだ。
手でレタスを千切っていたミハルは手を止めて「え、そう?」と、高揚した声を上げる。
「うんうん。その調子その調子」
鍋の中ではミハルの大好きなカレーがグツグツと煮えてきている。
それを見ながらミハルは女料理人もいいかもしれないと思い始めた。
カレーやシチューはもう作れるようになっているし、簡単な煮物料理も作ることができる。
卵焼きはまだ少し失敗するけれど、でも練習すればきっとすぐにできるようになる。
「ちょっとミハル、そこまでレタスはいらないわよ」
お母さんの声に我に返るとまな板の上はこんもりとレタスの山ができていた。
ついぼーっとして手元を見ていなかった。
「ところで、今日もダンスの練習をしてきたの?」
ガスの火を止めたお母さんに聞かれてミハルは曖昧に頷いた。
「してたけど、途中でどうしてもお腹が減って帰ってきたの」
ミハルは食べるぶんだけのレタスを水洗いしながら答えた。
「あら、それにしては少し遅かったじゃない?」
「うん。途中で散歩中の犬を撫でさせてもらってたの」
そう答えてから、自分が動物関係の仕事に付きたいと考えていたことを思い出した。