闇夜ヨルの恐怖記録 1
犬の話を聞いたお母さんがミハルの前で腰に手を当てる。
少し怒っているときの仕草だ。
ミハルは「なに?」と首を傾げた。
「それで、ミハルはなんて思ったの?」
「え?」
「犬を撫でてきたんでしょう?」
「うん。動物に関わる仕事もいいなぁって思った。でも今は女料理人がいいかな」
「女料理人?」
「そう。だって私手際がいいんでしょう?」
自信満々にそう言うと、お母さんは呆れたため息を吐き出した。
ミハルはまばたきをしてお母さんを見つめる。
「あのねミハル。夢を持つことはいいことだけど、あれもこれもは叶わないのよ?」
なにか、似たようなことを学校で言われた気がする。
「でも、沢山夢を持っていればどれかひとつが叶うかもいれないじゃん」
「そうだけど、沢山ありすぎるとひとつのことを追いかけられないでしょう?」
お母さんの言葉にミハルは首をかしげる。
そうなのかな?
全部の夢に向けて毎日少しずつ頑張れば叶う気がするけれどな。
「とにかく、今はどれかひとつの夢に絞る努力をしなさい」
お母さんにそう言われ、ミハルは「はぁい」と、気のない返事をしたのだった。
少し怒っているときの仕草だ。
ミハルは「なに?」と首を傾げた。
「それで、ミハルはなんて思ったの?」
「え?」
「犬を撫でてきたんでしょう?」
「うん。動物に関わる仕事もいいなぁって思った。でも今は女料理人がいいかな」
「女料理人?」
「そう。だって私手際がいいんでしょう?」
自信満々にそう言うと、お母さんは呆れたため息を吐き出した。
ミハルはまばたきをしてお母さんを見つめる。
「あのねミハル。夢を持つことはいいことだけど、あれもこれもは叶わないのよ?」
なにか、似たようなことを学校で言われた気がする。
「でも、沢山夢を持っていればどれかひとつが叶うかもいれないじゃん」
「そうだけど、沢山ありすぎるとひとつのことを追いかけられないでしょう?」
お母さんの言葉にミハルは首をかしげる。
そうなのかな?
全部の夢に向けて毎日少しずつ頑張れば叶う気がするけれどな。
「とにかく、今はどれかひとつの夢に絞る努力をしなさい」
お母さんにそう言われ、ミハルは「はぁい」と、気のない返事をしたのだった。